2016年10月21日14時7分。

鳥取県中部で起こった「鳥取県中部地震」をあなたはご存知ですか？

最大震度6弱で約14,800棟の住宅が損壊、農林水産業や観光関係は風評被害も含め甚大な被害を受けました。

私たち鳥取県及び「Remember鳥取〜10.21鳥取県中部地震・いま伝えたいこと〜」プロジェクトチームは、あまり知られていない被害状況や鳥取県民の”いま”を伝えるとともに、地震の爪あとの残る鳥取県内の復興に力を注いでいます。

被害に負けずくじけず、鳥取県民は前を向いて元気に頑張っています。しかし、まだまだ多くの住宅にブルーシートが残っていて、県内の職人が不足し大雪の影響もあって修繕は進んでいません。

完全な復旧・復興にはもう少しの時間と皆様のご支援が必要です。一日も早く「復興」を成し遂げて「福興」へとつなげていくため、復興資金のご寄附を心よりお願いいたします。

有名観光地「白壁土蔵群」の美しい漆喰壁が崩れ去る

震源地である倉吉市は江戸・明治期に建てられた建物が多く並び、白壁や赤瓦で有名な観光地「白壁土蔵群」(重要伝統的建造物群保存地区に指定)があります。その白壁土蔵群は、複数の蔵に亀裂が入り、美しい漆喰壁が崩れてしまいました。

鳥取県の特産品も大きな被害を受けています。鳥取県といえば、梨が名産。地震により秋冬に収穫される梨の約6割が地面に落ちてしまいました。地震での農林水産関連の被害額は約15億にのぼります。

それでも鳥取県民は、落ちなかった幸運の梨を「合格まちがい梨」と命名し限定販売するなど、めげずに強くアイディアを発信しています。

地域の信仰の中心として親しまれてきた倉吉八幡宮では、鳥居が傾き、狛犬が境内に転がる惨事となりました。しかし、地震から2ヶ月後の初詣には、崩れたままの鳥居が残る境内に多くの参拝者が訪れました。

このように、被害はありましたが、あたたかい人と人の絆で、早期の復興に向けた明るい話題や元気な動きも出てきています。

だからこそ、一日も早くハード面の復興を整え、こうしたコミュニティの力を維持・発展できる地域づくりを進めていきたいと考えています。

鳥取の”いま”を伝える写真で、地元・鳥取県を元気に！

復興支援活動の一環として、今回、被害に負けずに生きる鳥取県の人々に焦点を当て県内外へ発信していくために、写真家・菱田雄介氏の 「鳥取の”いま”を伝える」写真展を開催しました（〜3/16まで）。

菱田氏「被災したブルーシートの街は、絆創膏を貼られた体のようでした。まだ傷を癒している最中なのだな、と思いました。

ここに写っている人々は同じ町で全く別の生活を送ってきた人たちですが、みな同じ揺れを体験し、同じ恐怖を味わいました。「もう終わりかもしれない」と思ったからこそ感じることのできる「今」の大切さ。人々の笑顔から、こうしたことを感じていただければと思います。」

写真を通して、震災の状況を知るだけでなく、そこで暮らす人たちの笑顔を通して「未来」や 「希望」を感じていただけると幸いです。

地震を経たからこそより強くなり、地域力を高める

皆様からいただいた寄附は、喫緊の課題である住宅修繕など、被災地の復興のために有効に活用させていただきます。

「復興」では、元どおりになることのみならず、マイナス状態からプラスの状態へと変えていきます。地震を経たからこそより強くなり、さらに幸福を生み出し元気な鳥取県を創り出してく「福興」を目指しています。

皆様に来ていただくことで、鳥取県はもっと元気になれます。鳥取県に足をお運びくださいますようお願いするとともに、皆様のあたたかいご寄附を重ねてお願い申し上げます。

起案者

青く澄み渡る日本海、緑豊かな山々。鳥取県は豊かな自然に囲まれています。こうした環境の中で、二十世紀梨をはじめ、数々の農産物が生産され、新鮮な海の幸が水揚げされます。

自然との共生が、氷温技術など独自の新技術を生み、付加価値の高い産業を支えています。そして文化の香り高い風土の中で、新しい時代を担う人材が育っています。

また鳥取県は、古くから日本海を隔てた対岸の国々との交流があり、環日本海時代の拠点づくりを進めています。

寄附に関するお問合わせ

鳥取県総務部行財政改革局　財源確保推進課

電話番号：0857-26-7069