関西国際空港から車で30分ほど、大阪府貝塚市の丘陵エリアに位置する「せんごくの社」。この「せんごくの社」に約15ヘクタールの里山があります。

かつてこの里山は、適度に人の手が入り、薪や山菜などの自然の恵みを人々の生活にもたらしました。やがて、ライフスタイルの変化から里山との関係は薄らぎ、近年、草木が生い茂る薄暗い孤独な里山に・・・

もう一度、あのころの元気な里山に戻したい！！

３年前、地元を中心とした人々が里山再生のため、ボランティア活動を立ち上げました。里山を守り再生させていく活動費のため、温かいご寄附をお願い致します。

里山を再生させるため、ボランティアを結成

ボランティア団体「せんごくの杜〜さくらの里〜」代表の南さん。最初は5人からスタートしました。誰もが楽しく安心して入ることのできる場所つくりを進めています。今は40人以上のボランティアの方々が集まることもあります。

元々、この里山に隣接していた千石荘病院で勤務していた南さん。この里山には良い思い出がいっぱいあり、昔のように多くの人が癒しを求めて集まる里山に復活させたいとボランティア団体を立ち上げました。現在は毎月3回、昔の地図や記憶をたどり、かつて存在した散策路や広場の再生・整備に取り組んでいます。

ネザサのジャングルを開拓し、ケヤキ広場が誕生！

行く手を阻むネザサのジャングル！！ 時には心が折れそうになることも・・・。

焦らず、無理せず、できることをみんなで力を合わせて！

こんなに広い広場を再生することができました。樹齢100年を優に超えるケヤキの木がこの広場のシンボルです!

また、この場所で美しい桜を見たい

南さんは、せんごくの杜の里山にかつての活気を取り戻し、未来へつながる場所にすべく奮闘しています。そして、南さんたちの活動は、里山の自然を守り、絶滅危惧種などの貴重な草花を守ることにもつながっています。

「昔は、桜がすごくきれいでした。桜の季節には花見をし、お弁当を食べ、たくさんの人でにぎわっていました。里山内には、散策路があり、頂上まで登ると大阪湾を見渡せ、遠く淡路島を望むことができました。

今はうっそうとした雑木林に視界を阻まれ、景色を眺めることができないんです。

今だったら関西空港に離発着する飛行機が見えたりするのかなあ。あの時見た景色をみんなに見てもらうことができたら。そう思うと、わくわくしてきて、がんばろうばろうと思うんです。

いつかはここに桜の木を植樹し昔のような美しい桜並木を復活させて、子どもから高齢者まで、みんなが楽しく集える場所にしたいと思ってます。」

自然に触れ五感を育てる子どもたち

また、けやき広場は地域の子どもたち、そして子育て世代のママたちにも好評です。

南さん「隣人の顔もわからないような時代ですが、この里山に来る子どもたちは皆元気よく挨拶をし、自然の中で健やかにたくましく育っています。

また、育児や人生の先輩である年配のおじいさん、おばあさんと世代間交流もできるので、ママたちを孤独にせず一緒に子どもたちの成長を見守ることもできています。」

育児中のママである田中さんも、活動に参加する一人です。

田中さん「この里山に来ると開放感があって、ストレス解消になります。里山を綺麗に整備して、子ども達を思いっきり遊ばせたいです。私の夢は“森の幼稚園”を作ることです。里山は子どもに折れない心を育むと思います。」

展望台、ランニングコース、夢は広がるばかり

今後、約4キロの外周路を整備してランニングコースを作りたいと考えています。また、散策のハイキングコースも復活させたいと考えています。

淡路島や夕日が見える展望台もつくり、かつての景色を子どもたちにも見せてあげたい。せんごくの杜の里山の可能性は無限大です。カブトムシもたくさんいる豊かな里山です。

そして、この里山をますます快適で人が集まる場所にするためには、手を洗える水道やトイレ、東屋などの整備が必要です。

世代を問わず、誰もが楽しく健康的な時間を過ごせる開放的な里山の再生へ。5人で始まった手作りの里山づくりは今、確実にその環を広げています。

この里山再生に力を貸していただけませんか？日本の里山を守り子どもたちを自然の中で育てていくために、一緒に未来をつくっていただけませんか？ぜひ一度お越しください。みんなが集う場所づくりにどうぞご支援・ご協力をお願い致します。